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わたひち通信

2026.08.08

#コラム

寝起きに肩が痛い原因は?枕だけじゃない5つの理由を寝具専門店が解説

寝起きに肩が痛い原因は?枕だけじゃない5つの理由を寝具専門店が解説

「朝起きると肩が痛い…」
「寝る前は何ともなかったのに、朝だけ肩が重い。」
「時間が経つと少し楽になるけれど、毎朝同じことの繰り返し。」

このような症状に悩まれている方、多いのではないでしょうか。

肩が痛いと「枕が合っていないのかな?」と思われる方が多いのですが、原因は枕だけとは限りません。

なぜなら、眠っている間の肩は枕・マットレス・寝姿勢・寝返りの4つがバランスよく働くことで支えられているからです。

例えば、

枕の高さがぴったりでも、マットレスが硬くて肩が沈まなければ、肩には体重が集中し続けます。
反対に、マットレスが柔らかすぎると寝返りが打ちにくくなり、同じ肩ばかりが圧迫されてしまいます。

つまり、朝起きた時の肩の痛みは「枕が悪い」という単純な話ではなく、寝ている間に肩へどのような力がかかり続けているかが大きく関係しています。

私たち寝具専門店でも、「枕を買い替えたのに肩の痛みが変わらない」というご相談を受けることがあります。

そのような場合は、実際に寝具環境を確認してみると、原因がマットレスにあったというケースもありました。

今回は、寝具専門店の視点から、寝起きに肩が痛くなる代表的な5つの原因と、その対策をご紹介します。

① 枕の高さが合っていない

朝の肩の痛みで最もイメージしやすいのが、枕の高さです。

高すぎる枕は首が前に押し出されるような姿勢になり、肩や首まわりの筋肉が緊張しやすくなります。

反対に、低すぎる枕では首を十分に支えられず、肩まで力が入り続けてしまうことがあります。

さらに、人は仰向けだけでなく寝返りや横向き寝も繰り返します。仰向けではちょうど良く感じても、横向きになると肩幅の分だけ高さが足りず、肩に負担が集中してしまうケースもあります。

「朝だけ首や肩が痛い」

「ホテルでは肩が痛くなる」という方は、枕が合っていない可能性があります。

② マットレスが硬すぎる・柔らかすぎる

肩の痛みは、マットレスの硬さも大きく関係しています。

横向きで寝ると、「マットレスと触れる肩」は体の中でも特に圧力がかかる部分になります。

マットレスが硬すぎると、肩が十分に沈まず、肩の骨や筋肉が押し続けられます。

その状態が何時間も続くことで血流が悪くなり、朝起きたときの痛みやしびれにつながることがあります。

反対に、柔らかすぎるマットレスでは、肩だけでなく体全体が沈み込みすぎてハンモックになているような状態に。

寝返りが打ちにくくなり、結果として同じ場所に負担がかかり続けます。

大切なのは「硬い・柔らかい」ではなく、体圧をバランスよく分散しながら、寝返りしやすいことです。

マットレスが古く柔らかくなっている場合は買い替える必要があります。

新しいのに痛みが起きる場合は、体に合った硬さかどうか確認してみましょう。

③ 寝返りが少なく、同じ肩に負担がかかっている

意外かもしれませんが、寝起きの肩の痛みには「寝返り」も関係しています。

「ぐっすり眠れている人は、朝までほとんど動かない」というイメージを持たれることがありますが、寝返りは睡眠中に自然に行われる大切な動きです。

寝返りには、寝姿勢を変えることで「肩や腰など特定の場所に圧力が集中し続けるのを防ぐ役割」があります。

特に横向き寝では、下になっている肩に体重がかかります。

適度に寝返りをして左右の肩や仰向けへと姿勢を変えることで、一か所にかかり続ける負担を逃がしています。

ところが、何らかの理由で寝返りがしにくくなると、同じ肩を長時間圧迫したまま眠ることに。

これが、朝起きたときの肩のこわばりや痛みにつながることがあります。

②でお伝えしたように、柔らかすぎるマットレスに体が沈み込み、寝返りがしにくくなることもその原因のひとつです。

そのほかにも、

・枕の高さが合っていない

・掛け布団が重い

・寝具と体の間に熱や湿気がこもっているなど

寝返りのしやすさは寝具全体の組み合わせに左右されます。

大切なのは「寝返りの回数」だけではなく、眠っている間に無理なく体勢を変えられる環境が整っているかどうか。

朝起きるといつも同じ側の肩が痛いという方は、枕だけでなく「寝返りしやすい寝具になっているか」という視点から見直してみることも大切です

④ エアコンによる冷えや血流の低下

夏場になると、「肩だけ冷える」というご相談も増えてきます。

冷房の風が肩に直接当たり続けると、筋肉は無意識に緊張し、血流が悪くなります。

また、暑いからとタオルケットだけを掛けて寝ていると、寝返りのたびに肩が出てしまい、一晩中冷え続けることもあります。

夏でも肩口をやさしく包めるような薄手の掛け布団を使うことで、冷えすぎを防ぎながら快適な睡眠環境をつくることができます。

関連記事:春の掛け布団、何を使う?暑い・寒いを解決する選び方

⑤ マットレスや枕が寿命を迎えている

毎日使う寝具は、少しずつ傷んでいきます。

特に「肩」や「腰」は体重が集中しやすく、見た目では分からなくても内部のクッション性が低下していることがあります。

以前は快適だった寝具でも、長年使っているうちに寝姿勢が崩れ、肩への負担が増えてしまうこともあるのです。

一般的な寿命の目安として、

  • 枕は約5〜10年
  • ウレタンマットレスは約7〜10年

と言われていますが、使用状況によって変わります。

「最近なんとなく寝心地が変わった」

「以前より疲れが残る」

と感じる場合は、一度寝具の状態を確認してみることをおすすめします。

【番外編】四十肩・五十肩との違いは?

「朝肩が痛い」と聞くと、四十肩や五十肩を思い浮かべる方も多いでしょう。

もちろん、その可能性もあります。

ただし、

  • 朝だけ痛い
  • 起きてしばらくすると楽になる
  • 日中はほとんど気にならない

という場合は、寝ている間の姿勢や寝具環境が影響していると考えられます。

一方で、

  • 腕が上がらない
  • 強い痛みが続く
  • 夜間もズキズキ痛む

といった症状がある場合は、寝具だけが原因とは限らないため、整形外科など医療機関への相談も大切です。

朝の肩の痛みは、寝具を見直すサインかもしれません

寝起きの肩の痛みは、

  • 枕の高さ
  • マットレスの体圧分散
  • 寝返りのしやすさ
  • 冷え
  • 寝具の劣化

など、いくつもの要因が重なって起こります。

「枕だけ交換したけれど変わらなかった」という方も、実際にはマットレスとの組み合わせが原因だったということもあります。

当店では、寝姿勢や体型、普段の寝方を確認しながら、枕だけでなくマットレスとのバランスも含めてご提案しています。

毎朝の肩の痛みを「年齢や疲れのせい」とあきらめる前に、一度寝具を見直してみませんか?

睡眠中の負担が減ることで、朝の目覚めが変わるきっかけになるかもしれません。

 

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