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わたひち通信

2026.03.02

#コラム

子どもが眠れない原因とは?|学校保健委員会でお伝えしている「子どもの睡眠」の話

子どもが眠れない原因とは?|学校保健委員会でお伝えしている「子どもの睡眠」の話

「小学生なのに眠れない」子どもが増えている

「小学生なのに眠れない」
「布団に入ってもなかなか寝つけない」
「朝起きられず、学校の準備が毎日大変」

最近、このようなご相談が増えています。

私はこれまで、愛知県内の小中学校の「学校保健委員会」で睡眠についてお話しする講師を務めてきました。
先生方からもさまざまな声をいただいています。

その中で特に増えているのが、

・授業中に眠ってしまう児童がいる
・朝、学校に来られない日が増えている
・集中力が続かない
・感情のコントロールが難しくなっている

といったご相談です。

もちろん背景にはさまざまな要因があります。

ですが、その土台として「睡眠」が大きく関わっているケースは少なくありません。

小学生が眠れない主な原因

①夜の刺激が強すぎる生活

寝る直前までのスマートフォンやゲーム、動画視聴。
ご存知かと思いますが、強い光や刺激の多い映像は脳を覚醒させます。

体は横になっていても、脳が興奮状態のままでは、入眠に時間がかかります。眠れたとしても、浅く、質の悪い睡眠かもしれません。

学校保健委員会でも、「寝る直前のメディアの使い方」の見直しは必ずお伝えしています。

②生活リズムの後ろ倒し

習い事や塾で帰宅が遅くなり、

夕食・入浴・宿題

すべてが遅い時間帯に集中してしまう。

結果として就寝時間が後ろにずれ込み、慢性的な睡眠不足につながることがあります。

小学生に必要な睡眠時間は9〜11時間が理想とされています。
しかし実際とれているのは、6〜7時間台というお子さんも少なくありません。

睡眠不足が続くと、

・朝起きられない
・授業中に眠くなる
・集中力が低下する
・イライラしやすくなる

といった状態につながる可能性があります。

③ 成長期と寝具環境

小学生は、ぐんぐん伸びる成長期。
1年で身長が大きく伸びることもあります。
その成長は、特に寝ている間に起こっているのだから、土台となる寝具は大切です。

お店に来店される保護者の方の多くが、

「枕は家にあったものを適当に使っている」
「子供はなんでも寝られるよね」
とおっしゃいます。

小学生でも体が成長すれば、合う寝具も、枕の高さも変わります。

枕が高すぎても低すぎても、
首や肩に負担がかかり、眠りの質に影響することがあります。

睡眠は「時間」だけでなく「質」も大切です。

授業中に眠ってしまう子供が増えています

学校保健委員会の打ち合わせでは、先生方かか、

「午前中からうとうとしている生徒がいる」
「朝起きれなくて学校に来れない生徒がいる」

という具体的なご相談もあります。

どうしても起こる「眠気」は指導することでは解決しないことなので、
まずは生活リズムと睡眠時間の確認から始めることが大切だと感じています。

また、朝起きられず学校に来られない場合も、
「昼夜逆転」などの体内リズムの乱れが関係していることがあります。

子ども自身も「起きたいのに起きられない」と悩んでいることがあります。

睡眠は“体”だけでなく“心”を強くする時間

個人的には、ここがとても大切なポイントです。

睡眠は体を休める時間と思われがちですが、
実は「心の回復」にも深く関わっています。

日中に受けたストレスや緊張は、
眠っている間に整理され、リセットされていきます。

睡眠がしっかり取れている子どもは、

・気持ちの切り替えがしやすい
・イライラが長引きにくい
・落ち込みから回復しやすい

傾向があります。

これから中学生・高校生に成長していくと、

勉強・部活動・受験・人間関係

と、環境はより複雑になり、精神的にもストレスのかかる環境になります。

だからこそ小学生のうちに、

「疲れたらしっかり眠る」
「眠れば回復できる」

という心の健康の土台を身につけておくことが大切だと考えています。

 

有名アスリートも大切にしている“睡眠”

トップアスリートの多くは、
トレーニングと同じくらい睡眠を重視しています

それは体のリカバリーだけでなく、
心のコン ディションを整えるためでもあります。

大きなプレッシャーの中で戦う選手ほど、
睡眠時間を確保することを徹底しています。

子どもたちも同じです。

学校生活は、子どもにとって毎日が挑戦の連続。
その回復時間が「睡眠」です。

ご家庭でできる 寝つきをよくするポイント

布団に入ってもなかなか寝付けないお子様はぜひ取り入れてみてください。

① 寝る1時間前は刺激を減らす

おやすみ前には心も体もリラックスに向かう準備をしましょう。
・メディアなどの「覚醒する光」は避けましょう。できれば部屋の照明もオレンジがかった優しい光に。
・激しい運動は避けましょう。運動するならゆっくりストレッチ程度で。

② 入浴は就寝90分前までに

入浴をすると体の内側の温度(深部体温)が一時的に上がります。
その後、体は熱を外へ逃がしながらゆっくりと深部体温を下げていきます。
この「体温が下がるタイミング」で自然な眠気が訪れます。就寝の約90分前に湯船に浸かると、スムーズな入眠につながりやすくなります。

③ 枕の高さを確認する

枕の高さが合っていないと、首や肩に余計な負担がかかり、眠りが浅くなることがあります。
食いしばりや歯軋り、いびきがある場合、枕が合っていないのかもしれません。
仰向けで顎が引きすぎていないか、横向きで首が傾いていないかを確認し、自然な姿勢を保てているか見直してみましょう。

枕の高さだけでなく、マットレスや敷き布団など寝具全体のバランスも睡眠の質に大きく影響します。
体に合わない寝具は寝返りを妨げ、無意識のうちに筋肉へ負担をかけてしまうことがあります。
特に成長期の子どもは体型が大きく変わるため、定期的な見直しが大切です。
眠れない原因が分からないときこそ、寝る環境全体を整える視点を持ってみましょう。

少し整えるだけでも、大きな変化が見られることがあります。

学校保健委員会|地域で睡眠を伝える活動として

学校保健委員会で講師を務める中で感じるのは、
保護者の方も先生方も「眠りが大切なのはわかっているけれど、どう支えたらいいのか分からない」という不安を抱えていることです。

私にも小学生の子供がいますが、毎日習い事や塾で忙しい生活です。どのご家庭も一緒だと思います。

その中で「少しでもたくさん寝ること」「質の良い睡眠にすること」を目標に活動をしています。

睡眠は、子どもの体と心の土台です。

「小学生なのに眠れない」
「授業中に眠ってしまう」
「朝起きられない」

そんなお悩みがある場合は、まず生活リズムと睡眠環境を見直してみましょう。

そして、枕や寝具が合っているか不安な場合は、どうぞお気軽にご相談ください。

学校でもお伝えしている内容を、分かりやすく丁寧にお話ししています。

睡眠は、未来に向かう力を育てる時間。

小学生のうちに“回復する力”を身につけることが、
これからの長い学校生活を支える大きな土台になります。

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