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わたひち通信
深い眠りのためのパジャマの選び方

最近、マットレスやオーダーメイド枕にこだわる方が増えてきました。寝返りのしやすさ、寝た時の脱力感などじっくり体験して購入されていきます。では、寝る時には何を着ていますか?寝具のこだわりに、ぜひ1つ加えていただきたいのが「パジャマを着ること」です。今回は着るだけで驚くほど睡眠の質を変える「パジャマ」について紹介していきます。
【目次】
寝る時にはやっぱり「パジャマ」が1番。
ジャージやスウェットをパジャマがわりにしている方も多いのではないでしょうか。睡眠の質を考えると、それはちょっと損をしているかもしれません。
スウェットやジャージでは快眠しにくい理由
スウェットやジャージはラフに着用できる部屋着やリラックスウェアとして親しまれています。「リラックスできるからいいのでは?」と思うかもしれませんが、睡眠時に着用するには不向きなポイントがあります。
まずは、生地が厚めなものが多く、睡眠時に重く体を圧迫してしまいます。また、袖口やズボンの裾部分のゴムが締まっていてきついために、寝る時にはリラックスしにくく睡眠の邪魔をしてしまうのです。
ジャージに関しては、激しい運動時に脱げにくいよう、ウエストなどのゴムが太くしっかりしたものを使う傾向にあります。この圧迫も睡眠時に着用するには不向きなのでおすすめできません。
また、フードのついたパーカータイプのものは首元に負担をかけてしまったり、厚みがあるため枕の高さも変えてしまいます。
パジャマをおすすめする理由
快適な環境に保つ生地
人は季節を問わず、寝ている間にはたくさんの汗をかきます。一般的には一晩に200mlともいわれ、その汗を適切に吸い取る生地を使うことがおすすめです。パジャマの素材には、綿(コットン)、絹(シルク)、麻(リネン)などの天然素材が使われることが多く、寝ている時の汗に対策できるように考えられています。
寝返りの邪魔をしないゆったり設計
一晩にする寝返りの回数は約20〜30回が良いと言われています。意外と多い寝返りの回数ですが、パジャマはその寝返りの邪魔をしないように考えられています。洋服のMサイズとパジャマのMサイズでは、パジャマの方が大きめに作られています。他にも、肩周りが窮屈にならないように広めに作られていたり、首元も適度に緩く作られています。
「入眠儀式」にするのもおすすめです
寝る前に行う一連の行動や習慣を整えることで入眠をスムーズにすることができます。これを「入眠儀式」と呼びます。例えば、夕食の後は入浴、歯磨き、ストレッチ、15分の読書……のように毎日同じ順番に行うと、脳は寝る前の合図として認識し、自然な眠りに導いてくれると考えられているのです。その中に「パジャマを着る」というルーティンを入れることも、意識を睡眠に向かわせるポイントになります。
快適なパジャマ選びのポイント
季節に合った素材を選ぶこと
日本は季節により気温や湿度が大きく変化する環境です。そのため、季節に合わせた素材を選ぶことで快適に眠ることができます。
通気性が良く吸湿性もある綿やリネンが適しています。朝、晩の温度変化が大きい時期のため、適度な厚みのものがおすすめです。
綿やリネンなど、薄手で涼しい素材がおすすめです。肌に密着しないようなゆったりめのデザインのものを選ぶことで、快適に眠ることができます。
体温を蓄えるような、ふっくらとして少し厚みのある素材がおすすめです。ウールや綿の起毛素材はあたたかく眠ることができます。お部屋の温度が暖かい場合は、春・秋と同じものでも構いません。
パジャマに使われる主な素材
ガーゼ
軽量で洗うほどに柔らかく肌に馴染みます。通気性もよく1年中心地よく使えます。ほとんどが綿素材で作られています。2重ガーゼ、3重ガーゼと厚みが違うので季節で使い分けるのもおすすめです。
スムース・ニット
体の動きに合わせて自在に伸縮するので、寝返りの多い方やゆったり眠りたい方におすすめです。柔らかな着心地でコットン素材を選べば通気性もよく汗を吸収し快適に眠ることができます。
サッカー
タテ糸を調節して表面に波状のシボ(凸凹)をつけた生地です。肌にまとわりつかないので爽やかな寝心地です。夏向きの素材で、暑がりの方にもおすすめです。
ネル
正式な呼び方は「フランネル」といいます。起毛した綿素材で、柔らかくあたたかです。他の生地に比べて保温性が高いので冬に大活躍の素材です。
暑くても裸で寝てはいけないの?
「暑くて暑くて、裸で寝ています」という方もいるかもしれません。確かに開放的で寝心地が良いと感じるかもしれませんが、寝ている間にかく汗を適切に処理しないと、ムレやベタつきに繋がり寝心地が悪くなってしまいます。サラっとした生地や汗を吸収する素材を選ぶことで「パジャマを着た方が涼しい!」を実感していただくお客様も多いです。
また、衛生面のことを考えてもパジャマを着ることがおすすめです。寝ている間の汗や皮脂が布団に付着してしまうと、布団や布団カバーが汚れてしまいます。パジャマをまめに洗うことはでききますが、布団カバーやシーツ、布団をこまめに洗うのは大変なのでおろそかにしやすくなります。汚れた環境では肌トラブルも起きやすくなるので注意しましょう。
災害への対策としても。パジャマを着ていれば避難がスムーズにできるのでおすすめです。
深い眠りのためのパジャマの選び方[まとめ]
何気なく身近にある「パジャマ」。幼い頃は当たり前のように着ていたけれど、大人になって着なくなった方も多いかもしれません。パジャマを着るだけで、眠りをより良いものにしてくれます。あまり人に見せるものではないので、自分のために、パジャマ選びを楽しんでみてください。