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2025.07.14

#コラム

熱中症と睡眠の関係[近年注目の夜間熱中症とは?]

熱中症と睡眠の関係[近年注目の夜間熱中症とは?]

今年もまた暑さの厳しい季節がやってきました。消防庁の発表によると、令和6年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は 97,578人でした。これは、平成 20年の調査開始以降、最も多い搬送人員で、令和5年の同期間の救急搬送人員 91,467 人と比べると 6,111人も増加しているということです。

水分補給や暑さ対策グッズなどを活用しながら健康に過ごす工夫をしているかと思います。その中にぜひ加えて欲しいのが「睡眠」です。しっかり眠ることで体のリズムと体温調節が整えられ熱中症になるリスクを抑えることができます。今回は睡眠と熱中症の関係性と、近年注目されている「夜間熱中症」へ注意点と対策についてご紹介します。

睡眠不足は熱中症の大敵です

睡眠不足になると疲労が蓄積してしまうこともありますが体温調節機能も低下してしまうため、熱中症のリスクを高めるということがわかっています。体温調節ができないと体内に熱がこもってしまったり、自律神経の乱れによって発汗のコントロールも難しくなるためです。特に夏は暑さで眠りにくくなるため、睡眠不足になりやすい季節です。

夜こそ注意が必要「夜間熱中症」について

近年、寝ている間に発症する「夜間熱中症」にも対策するよう呼びかけが広まっています。「夜間熱中症」とはその名の通り夜間に発症する熱中症のことですが、なぜ涼しい夜間に熱中症になってしまうのか考えていきましょう。

日中の疲労の蓄積

日中に暑い中で過ごし体から塩分や水分が失われていると、夜間には体温調節機能が低下している状態です。1日がこれで終わる、と油断しがちですが、身体のダメージが最もピークな時間帯です。気を抜かずに、自分の体調の変化に気をつけてみましょう。

日中よりも暑くないという「油断」

夜間は昼間よりも暑さが和らぎ、暑さ対策を怠りがちです。日は沈んでいるのですが、昼間に家の壁や天井が温められて残った熱が元になり、室内を暑くしてしまうのです。またスノコの下に収納の付いているベッドなども日中にこもった熱が逃げにくく暑さの原因になります。夜間は防犯対策で締め切って過ごす家庭も多く自然の風も通らないため、で予想外に暑い環境ができてしまうのです。

寝ている間の脱水

熱中症対策でなくても、日中の6時間ほどあればその間に何度か水分補給はするものです。しかし、睡眠中の6時間は水分はなかなか補給されないのが現実です。寝ている間も呼吸や汗で体内の水分は発散されていき、冬でも一晩に200ML、熱帯夜では500MLもの水分が体から失われていくといわれます。寝ている間は体の水分は排出のみとなるため脱脂症になりやすいのです。

 

夜は熱中症の症状に気づきにくい時間

熱中症の主な初期症状は、気分不快、だるさ、めまい、立ちくらみ、筋肉痛などといわれています。そのほとんどは睡眠中に自覚しにくいもので、重症化しやすくなってしまうのです。

すぐにできる「夜間熱中症」対策

どのように対策していけば良いのでしょうか。ここからは、夜間の熱中症を防ぐための対策を紹介していきます。

エアコンは朝までつけたまま

エアコンはタイマーにするよりも、朝までつけたままの方がおすすめです。スイッチをONとOFF繰り返すよりもつけっぱなしの方がお得といわれています。家族でおやすみになる場合は、暑がりの人に設定温度を合わせ、肌寒い場合は掛け布団や衣類で保温するように調節をしましょう。

寝る前、トイレに目覚めた時には水分補給

寝る前にはコップ1杯の水を飲みましょう。トイレに目覚めたくないと我慢は禁物です。もしトイレに目覚めたら「水分補給のチャンス」と考え水分を摂りましょう。枕元にお水を準備しておくのがおすすめです。冷たい水よりも常温の方が体に吸収もよく、眠りの邪魔をしません。

季節に合わせた寝具を揃える

熱のこもらない麻素材や接触冷感の素材を使ったシーツ、タオルケットやガーゼケットなど季節に合わせた寝具を使いましょう。熱帯夜は冷房をかけながら眠ることが推奨されているため、身体を冷やしすぎて体調を崩す方も多くいらっしゃいます。適度に保温をしながら、快適に眠れる寝具も発売されていますので、暑がり寒がりなど体質に合わせて夏の寝具選びをしましょう。

熱中症と睡眠の関係まとめ

年々、夏の暑さが厳しくなっています。特に夜間の熱中症は予防することが大切です。十分な眠りと水分補給でこの夏も元気に楽しみましょう!

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